2010年版の「男女格差報告」―世界経済フォーラム
2010年 10月 19日
世界経済フォーラムの詳細が、共同通信とウォールストリートジャーナル日本版に載り、日本が今年順位を上げた(94位)理由は主に女性の国会議員数が若干増えたとのこと。
コース別、非正規雇用で、多くの女性たちを低賃金、昇進・昇格なし処遇を続けるかぎり、日本の男女平等ランキングのアップはないと企業や日本政府は認識すべきです。
「男女平等、日本は少し改善94位 先進国で最低水準」@共同通信
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101201000925.html
2010/10/12 21:05
【ジュネーブ共同】ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラムは12日、女性の社会的地位の改善状況を順位付けした2010年版の「男女格差報告」を発表、日本は134カ国中94位で前年に比べ順位を七つ上げた。
日本は先進国、主要国の中では最低水準。今回は女性の推定収入や女性議員の増加が認められたため上昇した。
昨年10月には大幅に順位を上げ75位と発表されたが、日本の女性団体の指摘を受け101位に訂正された経緯がある。(女性団体とは、WWNのこと)
1位は前年に続きアイスランドで、上位4カ国を北欧勢が占める構図はこの数年間変わっていない。
米国は19位と前年より順位を12も上げた。アジア勢ではフィリピンが最高位の9位、中国は61位だった。
同報告は各国の女性の地位を、経済面での進出度合い、教育水準、政治参加、健康の4分野で分析し数値化した。
「日本が男女平等ランキングで上昇、といってもまだ94位」@ウォールストリートジャーナル日本版
http://jp.wsj.com/japanrealtime/
2010/10/13 11:33
日本の男女平等格差が昨年よりも改善した。
スイスに本部を構える非営利団体、世界経済フォーラム(WEF)が2005年に男女平等ランキングの発表を開始して以来、日本は今年初めて順位を上げた。しかし男女平等を目指す活動家らが大喜びするにはまだ早く、改善の余地がある。それもまだかなり残っている。
WEFの「2010年ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本の順位は134カ国中94位と昨年から7つ順位を上げた。
所得水準の高い国の中では最も順位が低かった隣国韓国は104位。だが経済力では日本に劣る、ベトナム(72位)やグルジア(88位)、メキシコ(91位)などの国々のほうが順位が高い。米国は昨年の31位から一気に19位に浮上し上位20カ国の仲間入りをした。
日本が今年順位を上げた理由は主に女性の国会議員数が若干増えたことだが、他の調査分野はほとんど変化していない。
国会議員の男女比は89対11で、過去4年間の91対9から改善した。しかしこの項目にも注が付いている。政治参加度合いを測定する指数の調査対象となった131カ国の中で日本は101位だった。
正しい方向に多少前進したとはいえ、男女間の収入格差はまだ大きく、女性の推定収入額は男性の53%だ。それでもこれは前進といえる。過去4年間でこの割合が初めて50%を超え、2007年の44%という最低水準からは大幅な改善といえる。
この調査では、北欧諸国が引き続き上位を占めている。世界的な金融危機の影響が依然残るものの、アイスランドは男女平等に関しては世界一。アイスランドに続くのが隣国のノルウェーとフィンランド。
日本は景気の低迷のなかで動きが取れない状態が続いており、職場で男女格差の改善を進めないことは日本のためにはならない。
労働人口のなかの女性の立場を改善することが、日本経済を冬眠状態から覚醒させる助けになるかもしれない。こうした結論は、最近発表されたゴールドマン・サックス・グループのリポートでも示されており、WEFのリポートは男女雇用格差の是正は日本にとって極めて大きな経済的インパクトを持つとしている。 記者:Yoree Koh
コース別、非正規雇用で、多くの女性たちを低賃金、昇進・昇格なし処遇を続けるかぎり、日本の男女平等ランキングのアップはないと企業や日本政府は認識すべきです。
「男女平等、日本は少し改善94位 先進国で最低水準」@共同通信
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101201000925.html
2010/10/12 21:05
【ジュネーブ共同】ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラムは12日、女性の社会的地位の改善状況を順位付けした2010年版の「男女格差報告」を発表、日本は134カ国中94位で前年に比べ順位を七つ上げた。
日本は先進国、主要国の中では最低水準。今回は女性の推定収入や女性議員の増加が認められたため上昇した。
昨年10月には大幅に順位を上げ75位と発表されたが、日本の女性団体の指摘を受け101位に訂正された経緯がある。(女性団体とは、WWNのこと)
1位は前年に続きアイスランドで、上位4カ国を北欧勢が占める構図はこの数年間変わっていない。
米国は19位と前年より順位を12も上げた。アジア勢ではフィリピンが最高位の9位、中国は61位だった。
同報告は各国の女性の地位を、経済面での進出度合い、教育水準、政治参加、健康の4分野で分析し数値化した。
「日本が男女平等ランキングで上昇、といってもまだ94位」@ウォールストリートジャーナル日本版
http://jp.wsj.com/japanrealtime/
2010/10/13 11:33
日本の男女平等格差が昨年よりも改善した。
スイスに本部を構える非営利団体、世界経済フォーラム(WEF)が2005年に男女平等ランキングの発表を開始して以来、日本は今年初めて順位を上げた。しかし男女平等を目指す活動家らが大喜びするにはまだ早く、改善の余地がある。それもまだかなり残っている。
WEFの「2010年ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本の順位は134カ国中94位と昨年から7つ順位を上げた。
所得水準の高い国の中では最も順位が低かった隣国韓国は104位。だが経済力では日本に劣る、ベトナム(72位)やグルジア(88位)、メキシコ(91位)などの国々のほうが順位が高い。米国は昨年の31位から一気に19位に浮上し上位20カ国の仲間入りをした。
日本が今年順位を上げた理由は主に女性の国会議員数が若干増えたことだが、他の調査分野はほとんど変化していない。
国会議員の男女比は89対11で、過去4年間の91対9から改善した。しかしこの項目にも注が付いている。政治参加度合いを測定する指数の調査対象となった131カ国の中で日本は101位だった。
正しい方向に多少前進したとはいえ、男女間の収入格差はまだ大きく、女性の推定収入額は男性の53%だ。それでもこれは前進といえる。過去4年間でこの割合が初めて50%を超え、2007年の44%という最低水準からは大幅な改善といえる。
この調査では、北欧諸国が引き続き上位を占めている。世界的な金融危機の影響が依然残るものの、アイスランドは男女平等に関しては世界一。アイスランドに続くのが隣国のノルウェーとフィンランド。
日本は景気の低迷のなかで動きが取れない状態が続いており、職場で男女格差の改善を進めないことは日本のためにはならない。
労働人口のなかの女性の立場を改善することが、日本経済を冬眠状態から覚醒させる助けになるかもしれない。こうした結論は、最近発表されたゴールドマン・サックス・グループのリポートでも示されており、WEFのリポートは男女雇用格差の是正は日本にとって極めて大きな経済的インパクトを持つとしている。 記者:Yoree Koh
by chakochan20
| 2010-10-19 17:41
| ニュース(155)