フランス大使館

 我マンションの隣は在日フランス大使館である。30年その広大な森を借景として満喫してきたが、ここへ来てフランス本国が、敷地の5/1に当る部分に、超高級マンション(販売価格3億から5億の物件で、各戸の平均床面積40から50坪、総戸数50から60戸、総工費200億円)を建設し、その代わりに老朽化した事務所棟を無料で、マンション売買先の三井物産と野村不動産が肩代わりをすると言う。
 そして今、森の大木を100本も伐採し、築山を取り崩し、そこに新事務所棟を建設中。毎日大型クレーン車がうなり、何百年もかかって育ってきた樹木が次々と無造作に伐採されていく様を見るにつけ、胸が締め付けられる。地球温暖化が叫ばれ、洞爺湖サミットも開かれた最中に、このような環境破壊に走るフランスはお金のために魂を売ったのである。これがフランス本国での出来事なら、如何しただろうか?
 もう緑を享受することもなく、大使館で働く職員ともろに目の会う距離にある我マンションの住民は、これまで幾度となく、大使館や施工業者竹中工務店との話し合いを重ねてきた。治外法権の土地に建築基準法にのっとった建設に対し、真っ向から反対しても自然の森を残してくれるわけでもなく、結局は何も得られないと判断し、それよりはこちらの要望を多く受け入れてもらうよう交渉するしかないという運動に切り替え、苦渋の選択に腹立たしい思いをしている。
しかし、竹中は当初より反対の住民の声を抑えるために、地上げ屋まがいのやくざ風交渉人を差し向け、脅しとも受け取れるような有様だった。この情報化時代に、住民も馬鹿ではない、そうやすやすと騙されはしない。我マンションの理事会には元外務省の外交官でフランスにも長らく駐在した人、元港区長で工学博士・建築家でもあるという専門家揃いなのである。
でもって、いろいろ調査し、法の違法性をつき、その交渉人とは話し合いをしない、竹中の共同設計者としての看板も外させた。その設計事務所は名ばかりで、設計などする社員はいないし、土地開発に際し専門の交渉のみの会社なのである。いわゆる昔の地上げ屋まがいの会社組織を形成しているだけ。今、何処の一流と呼ばれる建設会社でも、この手の会社を使い、近隣住民を黙らせるそうだ。直接自分たちの手を汚さないまでも、遣っていることは人として「くず」同然の行為である。
 工事が始まってからも休工事日の旗日に大騒音の発生する伐採工事を行ったり、建築基準法の手続きの違法性を指摘・是正させたりといい加減な遣り方ばかり。企業のコンプライアンスなど、何処吹く風といった風情。何も解からないと思っている住民たちを煙に巻くことなど屁とも思っていない。それが今一流と言うゼネコンの姿である。あまりにもお粗末。
 ディベロッパーも都内でまとまった土地開発が出来なくなって、広大な土地を持つ各国大使館に目をつけ、手始めにフランス国がターゲットになった。企業は目先の利益しか考えていないので、貴重な森林伐採、環境保護など何のその、なりふり構わずの金儲け主義に徹するのである。
 毎日工事の騒音と埃の中、北側の窓は開けるに開けられず、ストレスの多い日々を過ごしているが、このお盆休みは工事の進捗もなく、久しぶりに窓を全開にし、自然の蝉の大合唱を満喫している。

b0107959_13151251.jpg
b0107959_13214713.jpg
b0107959_13215981.jpg
b0107959_13221379.jpg
b0107959_13224180.jpg

by chakochan20 | 2008-08-17 12:47 | ニュース(155)

男女同一価値労働同一報酬


by chakochan20
プロフィールを見る
画像一覧