おくりびと

滝田洋二郎監督、本木雅弘、広末涼子、余貴美子、山崎努ほか出演の「おくりびと」を見てきました。

「おくりびと」とは人がこの世との最後のお別れに際し、死に化粧・装束を整え納棺をする人。
今は自宅での見取りより、病院での終末を迎える人が多く、死に化粧などは看護士さんたちが施すのかどうか定かではないが、地方においても葬儀社の手で簡素化された納棺の儀式に取って代わられ、このように納棺師によっての手厚いものは稀である。
私は、遺族の見守る中この様な厳粛なるお別れの儀式、旅立ちに何度か立会い、映画ではどう描くのか楽しみであった。映像の中の納棺師の所作は生きた人間が相手なので大変優雅であるが、実際は硬直し、重量の増した遺体に装束を着せるのは大変重労働なことで、若い人でなくては腰痛などの慢性持病が発生する。
しかし、この重いテーマである夫婦とは、親子とは、日々の葛藤の中で人生の終末をどう迎え、送りだすのか、出演者の俳優の期待違わずの演技に涙茫々だった。

 そんな中、フランスで画期的な下記のような記事が朝日新聞に掲載された。
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  「家族の最期、自宅でともに」 仏、みとり休暇に手当
 【パリ=飯竹恒一】余命わずかな家族がいる人を対象に、最大3週間の手当付き休暇を与える新制度がフランスで導入される見通しとなった。「家族の人生の終末期を自宅で寄り添って過ごしてもらう」のが目的だ。17日に関連法案が全会一致で国民議会(下院)を通過。近く上院で可決され、成立する運びだ。
 仏にはすでに、死期が迫った家族に付き添うために最大6カ月間の休暇がとれる制度があるが、その間は無収入となるためあまり活用されなかった。AFP通信などによると、新制度では、健康保険制度などを活用して1日当たり49ユーロ(約5800円)の手当が出るようにする。内縁関係の人も可能だという。
   最大3週間 制度導入へ
 ただ、この手当は自宅で最期をみとる場合にしか適用されない。病院での付き添いを対象外にすることで、入院に伴う健康保険制度の負担を軽減し、同時に多くの仏国民が希望しているとされる「自宅での最期」を促すことを狙っている。
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日本にも介護休暇制度があるが、最大6ヶ月、ひとり1回しか取得できないので、現実にはそれをどの時点で申請したらよいのか?
末期がんでの余命いくばくもない家族の介護では、思い切り使うことができるが、親の介護などは全く見通しがつかず、明日かも知れず、もしくは何年も続くという可能性もある。
とても迷いが多く、なかなか取得出来ないのが現状である。
公務員のような職種の人は比較的取り易いが、営利を目的とする中小企業の労働者には到底無理、退職をも視野に入れての老介護なのである。
「老い」と「死」は誰にでも平等に訪れのもの。人としての尊厳においても手厚いみとりが出来るような世の中に成ることを願うばかりである。
by chakochan20 | 2009-02-20 18:16 | ニュース(155)

男女同一価値労働同一報酬


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